グアム海 の醍醐味
グアムの海を愛するポールさんが語る「グアムでのダイビングの醍醐味とは?!」
グアムの海をこよなく愛する、すべての皆さまへ
グアムの海をこよなく愛する、すべての皆さまへ
ダイバーの皆さま、ダイビングに興味をお持ちの方々、こんにちは!
はじめまして、グアムポールズダイビングのポールと申します。
ここグアムは、北緯13度、東経144度に位置し、日本のほぼ南、飛行機ならば3時間ほどで来られてしまうほど身近な島です。通年最高気温は32度前後。常夏ですが、北東の貿易風が吹き、日本の真夏日よりもかえって過ごしやすいくらいです。夜間でも24度より下がる事は殆どないため、毎日Tシャツと短パン、ビーチサンダルで過ごせてしまい、着る物で悩むことはありません。
私はこのグアムに在住して今年で28年になります。その移り変わる様子を、陸と海中からずっと見守ってまいりました。
グアムの海は、私にとって自分の体の一部の様なものです。グアム島周辺の海であれば潜った事のない場所は無いと言い切れるダイバーを目指し、長年に渡り、新しいダイブポイントの開拓をライフワークとしております。

初めての方、何十回も潜りに来ていらっしゃる方、全てのダイバーたちを同じように迎えてくれる優しさが、グアムの海の素晴らしいところでもあります。そのポイント数はガイドさんによっても異なりますが、今まで潜ってきたスポットをあらためて思い出してみると、200ケ所は優に超えるでしょう。
透明度は、外洋で潜れば平均30メートル以上。気をつけていないととんでもない深さに達することもあります。各自がしっかりと深度計を頻繁にチェックしていただきたいと思います。
垂直のド迫力のドロップオフ、一面に色とりどりの珊瑚におおわれたダブルリーフ、沈没船、大物ロウニンアジが群泳するギャブギャブ2。そして、世界的有名な垂直洞窟ブルーホールをはじめ、数々のボート&ビーチエントリーポイントは、潜る度に新しい発見があります。

地形派の方には、PJTケーブ、コンドークツ、イリグチャネルやアジャヤンベイがおすすめです。洞窟、オーバーハング、入り組んだ地形は、初心者からベテランまで魅了されることでしょう。 最近、よく潜るクラウンロイヤルというポイントは、今グアムで一番珊瑚が元気が良く、白い砂地と点在する大きなミドリイシサンゴやユビエダ浜サンゴの群落は、一見の価値があります。 大型のモヨウふぐや、アジアコショウダイを至近距離で観察したり、ハマクマノミ、オレンジフィンアネモネフィッシュも、写真に収められます。
「ミクロネシアン ブルー」と呼ばれる透明度の高さも、日本では信じられない程です。
個人的には、早朝に外洋で潜る際、朝陽が昇る方向を見ると金色の光のカーテンが差し込み、目を逆方向へと移していくと、グラデーションとなってブルーさを増していき、最後に全てを染める濃紺へと変っていくのを見るのが好きです。その光のコラージュの中に自分を溶け込ませ、中層を群れをなして泳ぐヨコシマクロダイやサザナミトサカハギ。彼らと共に偉大な自然と調和する瞬間、「神は存在する!」と実感することでしょう(皆さんと一緒にこの感動を共有できるのであれば、私も早起きします!)

グアムの海をガイドする立場の者として心がけている事は、常にその日ガイドできるベストスポットへダイバーの方々をご案内することです。
何しろ自然が相手ですので、日によってはご希望のポイントへご案内できない時もありえます。例えば、台風の影響で波が高く外洋へ船を出せない日や、数日間雨が多かったために透明度が著しく落ちる日があります。そんなコンディションであっても、ガイドの工夫次第で、グアムの海を堪能していただくことができるのです。
ダイビングエリアはグアム島の周り全域にあります。移動時間や手間を惜しまなければ、必ず安全に潜れる所があるのです。今まで殆ど知られることのなかった北部や東側のポイント群は、南部のブルーホールといった有名ポイントが荒れて潜れない日など、むしろ逆に非常に穏やかな事が多いのです(そんな時こそ私の本領発揮です!)。
東西南北のポイントをそれぞれ比較してみると、どこもそれぞれに特色があります。場所によっては、「ここはグアム?」と疑う程、景観も全く違います。有名ポイントやアプラ湾内のポイントしか潜ったことのない方にとっては、きっと衝撃的なダイブとなることでしょう。
グアムに大物はいないと思ってる方へ。是非、ピナクルをリクエストしてください。
上級者向きのポイントですが、バラクーダやギンガメアジの群れをはじめ、運が良いとバショウカジキ、ハンマーヘッド、マンタなどにも遭遇例があります。リチディアン岬やパティポイントケーブでは、とにかく常にきょろきょろあたりに注意していれば、きっと大物を見つけることができる思います。
グアム在住の大物たちは、比較的ダイバーたちに対して慎重で、中々近付けません。が、ふとすると、意外と真横にいたりします。ぼお~っとしていると、自分だけ見逃してしまうかもしれません。油断せずに潜りましょう。

これからは、「日々是ダイブ」の方でもグアムの海の様子を紹介していきたいと思っています。最後に、少しだけ環境についてお話しさせてください。
地球温暖化が囁かれて久しくなりますが、最近、地球上のいたる所で、その影響と思われる現象が顕著です。オゾン層の破壊に伴う温度の上昇や、紫外線の増量によると思われるサンゴの病気は、すでにグアムでも報告されております。
過去10年間に渡り、私も定点観測を続けているポイントが10数箇所あります。各ロケーションでは、透明度、水質、生息するサンゴの種類と数、覆う面積、魚類、甲殻類などの海中生物観察を実施しています。BIODIVERSITY(生物の種類の豊富さ)が、特にここ4・5年の間にめまぐるしく落ち込み、憂慮するべき事態となっています。
各エリアの変化を、主観的ではなく客観的な数値で分析し、グアムの海の健康状態をチェックしていますが、かなり危機的な状況であると言わざるを得ません。水質の悪化や環境破壊は、その地域の人々の利用方次第で、現状維持もできれば、逆に短時間に取り返しのつかない程破壊してしまう事も可能です。
グアムはいわばその崖っぷちに立っているのです。

私たちダイバーは、他の人々に指図する事はできません。しかし、せめてその自然の保全に一役かってでる事はできます。ソーセージなどによる魚の餌付けや、直接サンゴの上に座ったり折ったりする行為は、断じて避けなければなりません。サンオイルやローションの使用も、可能な限り控えたいものです。中性浮力をマスターし、足ひれで海底を蹴らずに泳ぎ、海全てを尊重しながら、水中遊泳を楽しんでいただきたいと願っています。
今、グアムの海は、人間による環境破壊と、それを何とか堪えて防ごうとする自然界との間の、壮絶なバトルグラウンドだと私は思ってます。どちらに加担するかは各自の自由選択ですが、自然界に軍配が上がる事を祈ってます。また、来島される全ての皆さまに、より良い状態の海をお楽しみいただき、今後も美しいグアムの海をご紹介し続けていけるよう、最大限努力する所存です。
デリケートで優しく、
ダイバーたちの心を癒してくれるミクロネシアンブルー。
懸命に生きるサンゴたち。
意外と身近な大物たちとの出会い。
純白の砂地や複雑な地形、、、
これら全てがグアムの魅力です。
グアムの美しい海と豊かな大自然。
それらを皆さまと分かち合えることを、
心より楽しみにしています。


