ポールズダイビング グアム

密入国者、violet demoiselle

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魚達がもし新天地を求めて移住しようと思っても広大なる海は果てしなく大きく過酷である。 外洋では一度陸地から数十キロも離れるとそこは砂漠以上に栄養分が枯渇していて生物は殆ど生存できない。 アカウミガメやザトウクジラ等は長旅の前にたっぷりと養分を蓄え移動中は殆ど何も食べずにいる。 自力で長距離泳げない者は黒潮などに乗ることによって移動は可能だが一旦その流域に入ってしまうと後戻りはできずいわゆる死滅回遊魚等と呼ばれる。 太平洋に於いての魚類の分布の中心はインドネシア、フィリピン海周辺である。 この水域が一番魚の種類が豊富(およそ3000種)とそこから離れるにしたがって種類数が減る事でそう結論付けできる。 例えばパラオ諸島では1500種、マリアナ諸島では900種、といった具合だ。 長年かけて序じょに生物は分布と死滅を繰り返しその生息域を広げてきたわけだが場合によっては人間の手で故意的(熱帯魚の捕獲とその運搬)もしくは偶然に移住する場合とが考えられる。 この写真のNeopomacentrus violaceousはスズメダイの仲間だがミクロネシア地区ではグアムのアプラハーバーのみにしかいません。 元々はインドネシア、フィジ島にいる彼らは多分商船の船底に海水ごと紛れ込みアプラハーバーまで連れられてきたと思われます。 小さな体の彼らが泳いで来れるとは到底考えられません。 多少地味な色合いですが今度見つけたら注目してやってください。 東海丸、キツガワマルでは普通に見られます。