コンドークツの神秘
- 2010年05月10日
グアムは隆起サンゴと火山質の両方の地質を兼ね持つ島ですが島の北部は主に石灰岩で覆われカルスト的な地底洞窟、鍾乳洞が多く見られます。 通常、鍾乳石と言えば乳白色をしていて洞窟の天井からつららの様にぶら下がる光景を連想されると思いますが今日紹介するコンドークツはその鍾乳石がご覧の通り黒ずんでいて異様です。 ココを小生が最初に見つけたのは25年程前、夜間懸命にイセエビを捕まえていた時でした。 一匹のイセエビが浅場にいてそれを追いかけたらそいつが逃げ込んだのがここだった訳です。 水深5mにある洞窟の入り口は水平には見えません。 その入り口はサンゴで完全に塞がれていてそのサンゴを乗り越えない限りは入れないのです。 入り口からダイバーがアーチをくぐり中に入ると以外と広くなっています。 以前迷子にならない様にと順路をラインを張る事により安全を確保したので進むべき方向は比較的簡単です。 ただ、暗所、閉所恐怖症の方は絶対無理です。 奥にすすむにつれ突然 視界がおぼろになります。 それはケモクラインの一種、ヘロクライン(HALOCLINE=塩分濃度の違う水域)に入った為、海水と真水ま交わりあたかもウイスキーの水割りの様に見えるからです。 水温も急激に3度は下がります。 かまわず更に進むと何と水面に顔を出せ絶壁の内側にできた地上洞窟に出られます。 ココまで来るといつの間にか海水は完全に真水となっていて その水面の水を飲むことが出来ます。 ここからはダイビング器材を外し崖をよじ登り石灰岩の岸壁の中腹から窓のように下界を望めます。 上から見下ろすと自分達がさっきまで乗っていたダイビングボートが眼下に見えとても不思議な気持ち。 大声を出してキャプテンを呼ぶと驚いた様にこちらに手を振っている。 第二次世界大戦中はここに日本軍兵士達が隠れていたのでその頃の遺留品がまだ残ってる。 ダイビングの途中なので又先ほどの真水のところまで戻る。 帰りはまた別のルートを通るので写真の黒い鍾乳石が鑑賞できる。 グアムは過去に何度も地盤沈下と隆起、そして海面水位の上昇、下降を繰り返してきた。 きっとここコンドークツも地上に露出していた事もあったはず。 そしてある時期には丁度潮の干満の深さにまで沈下し鍾乳石が黒ずんだと推定される。 風変わりなダイビングが好きな方是非チャレンジしてください。



