オバマ大統領の来島
- 2010年02月02日

今朝のPDN誌の一面の記事はあのオバマ大統領がアジア訪問の際グアムに3月中に立ち寄ると報じた。以前より沖縄県民を苦しめ続ける基地問題に進展を見るための事であるのは間違いない。グアム島内の意見は2分されていて賛成派は巨額の移転に伴う経済効果を謳い反対派は環境破壊、インフラ整備の不足、犯罪増加などのデメリットを訴える。 小生はこのダイビング業界に身を置く者として大反対である。 以前80年代に起きた高度成長のグアムにて諸々の社会問題は既に忘れられてしまったかのようです。 人手不足を補う為に周辺諸国、離島から流入した労働者は暇さえあれば海に赴き貝や魚という海洋資源をとりまくり、開発という名目で宅地造成、ジャングルの伐採は勧められた。 その結果かけがいの無いサンゴ礁の多くの生物環境が破壊されつつある。 沖縄から来るであろう海兵隊は相当数が既にダイビング資格を取得しているであろうから彼らの多くは今後グアムでもレクリエーションダイビングに参加すると思われる。 予想されるは更なるダイビングエリアの混雑、ダイビングボートの取り合い、マナーの低下である。 この基地移転問題が浮上した際行われた住民への説明会と公聴会では全く取り上げもされず残念であったが今後島の将来を考えると遺憾である。 当然、いきなりグアムの人口が2割から増加するわけだから雇用の創出、ビジネスチャンスなども生まれよう。 しかし今の経済界、政治家の口調はすべてグアムに良い事ずくめのようである。 沖縄県民の苦労を少しでも軽減する事には賛成だが一部の人間が多大なる恩恵を受けカヤの外の者はただその代償、犠牲のみを強いられる。 ここ数年、グアムでは交通渋滞が時間帯によっては深刻化している。 今より相当道路事情は悪化するは必至。汚水処理も当然必要性が増えその処理能力は向上しなければ致命的打撃をサンゴ礁はこうむるだろう。 いくつかの開発計画を見るとあまりにも短略的で問題解決には程遠い。 でもあまりにも時間がなさ過ぎる。 否が応でも5月以降には鳩山政権とオバマ政権の間で決着がつき年内には部隊移動はこちらの準備状態は無関係に始まると思われる。せめていくつかの法整備を経て環境破壊だけは最小限に食い止めていただきたい。 極東アジア地域の安定とアメリカの国益を最優先するならば少数派の意見も多少なりとも耳を傾け50年先のグアムをどうしたいのか真剣に考える時がきている。何も言葉でいえない海中の生物達の代弁として。



